江戸リサイクルのはなし②~ゆかたのリサイクル
機械も電気もない時代に、最もリサイクル技術が発展した時代―江戸。
今回は「ゆかた」についてのリサイクルを紹介します。
今ではお祭りの日によく見ることのできる浴衣。
高いモノになると1着数万円するモノがあるとか… いわば一種の「おしゃれ」となっています。
一方、江戸時代では浴衣はおしゃれでもなんでもなく、普段着よりも多く着られていました。
現代では浴衣は浴衣そのものを買いますが、江戸時代ではその生地を買いました。
一番多い生地は木綿。これを一般的に家ではにょうぼうが縫い繕います。
風呂に上がッた後夕涼みに浴衣一丁でちょいと横町へ…なんて粋な生活をしていたようです。
さて、奥さんが仕立てた浴衣はその後、浴衣は兄弟や親子でどんどん着古されます。
その後ところどころすりきれ、浴衣の体をなさなくなったら今度は寝間着にリサイクルされます。
着古した浴衣というのは、生地が柔らかくなっているので寝間着としては最適となります。
さて、その後寝間着としても着古されたモノは今度は赤ちゃんのオムツとしてリサイクルされます。
現代では紙おむつが多く、1回使用するとすぐゴミ箱へ…というのが一般的ですが、
江戸時代は洗っては使い、洗っては使い、何度も何度も使用されました。
そして、とうとうオムツとしても使用できなくなり、ぼろぼろの布となった元浴衣。
ついに捨てられるのか、と思いきや、まだまだ江戸時代の人達は有効利用します。
何に使うかというと、今度は雑巾にするのです。
木綿製の雑巾は水をよく吸うので、雑巾としては最適となります。
しかし、雑巾としても使用できなくなり、ついに布の原型も保てなくなった元浴衣。
これの一生は最後に風呂釜の燃料として使用され、その長い役目を終えます。
材質が木綿なので燃やしても有害物質も出ることなく、最後は二酸化炭素と水になるのです。
たった1枚の浴衣から寝間着⇒オムツ⇒雑巾⇒燃料と合計5回も有効利用されるのです。
現代も機械によるリサイクル技術は進んでいますが、 機械がなくてもこれだけ有効利用は
できるんですねぇ!
「モノを大事にする」とはこういうことなのかと、改めて考えさせられますね!
それではまた次回!!